・障害者施設職員の給料の実態について
・収入を上げるための具体的な方法について
【この記事の著者について】
・現役の福祉施設職員
・２級FP技能士
・2018年１０月に株式投資をスタート！
・投資のスタイル：長期保有（バイアンドホールド）が基本
・高配当銘柄が大好き！株主優待も大好き！
・「社会福祉士が成年後見人を目指すブログ」を運営中
はじめに
「障害者施設の給料が安い」と感じている方は多いのではないでしょうか？
実際、障害者施設で働く職員の給料は、他の福祉職と比べても低い傾向があります。
しかし、資格取得や転職などの方法によって収入を増やせる可能性も十分にあります。
本記事では、障害者施設の給料の実態や給料が安い理由を解説するとともに、
給料を上げるための具体的な方法をご紹介します。
1. 障害者施設の給料は本当に安い？
1-1. 障害者施設職員の平均給与データ
障害者施設職員の給料が安いといわれる理由を、具体的なデータをもとに検証してみましょう。
障害者施設の給与は地域や施設の運営形態によって異なりますが、全国的に見ると比較的低めの水準にとどまっています。
特に、都市部と地方では給料に差があることも特徴です。都市部では生活費が高い分、若干給与が高めに設定されていることがありますが、
それでも他の福祉職に比べると低水準であることが多いです。
また、福祉職は公的な補助金や自治体の助成金に大きく依存しているため、財源が限られており、施設側が大幅に給与を引き上げることが難しいという事情もあります。
このため、勤続年数が長くなっても大きな昇給が期待しにくい環境となっています。
平均給与（月収・年収）の比較をします
社会福祉士取得者の場合
| 勤務先 | 平均年収 |
|---|---|
| 保護観察所・地方更生保護委員会 | 638万円 |
| 児童相談所 | 532万円 |
| 都道府県庁 | 496万円 |
| 都道府県社会福祉協議会 | 475万円 |
| 介護老人福祉施設 | 423万円 |
| 障害者支援施設 | 416万円 |
| 病院・診療所 | 398万円 |
| 介護老人保健施設 | 392万円 |
夜勤の有無によっても給与水準が変わってきます。
一般的には「夜勤のあるサービス」と「ないサービス」の給与を比較してみます
| 夜勤あり | 平均給与 |
|---|---|
| 福祉型障がい児入所施設 | 388,580円 |
| 施設入所支援 | 365,790円 |
| 夜勤なし | 平均給与 |
|---|---|
| 就労継続支援A型 | 258,210円 |
| 就労移行支援 | 289,900円 |
【障害者施設】生活支援員の年収はいくら？
下の表のような「リアル手取り額」について解説しています
| 年月 | 手取り額 | 処遇改善手当 | 中型免許取得費用補助 |
| 令和4年1月 | 173,987円 | 無 | |
| 令和4年2月 | 164,612円 | 無 | |
| 令和4年3月 | 189,483円 | 無 | 有 |
| 令和4年4月 | 196,973円 | 有 | 有 |
| 令和4年5月 | 224,796円 | 有 | 有 |
1-2. 障害者施設の給料が安い理由
では、なぜ障害者施設の給料は低く抑えられているのでしょうか？
主な理由として、以下の要因が挙げられます。
- 公的補助に依存しているため、事業収益が少ない
- 利用者負担が少なく、利益を生み出しにくい
- 処遇改善加算が適用されても、施設によって支給額が異なる
- 慢性的な人手不足でも給与に反映されにくい
- 介護・福祉業界全体が低賃金傾向にある
2. 給料を上げる3つの方法
2-1. 資格取得で給料アップ
資格を取得することで給与が上がる可能性があります。
就業規則や法人に確認してみましょう！
資格を取得すると、単純な昇給だけでなく、より専門性の高い業務に従事できるようになるため、役職手当や資格手当の支給が期待できます。
また、障害者施設ではサービス管理責任者や相談支援専門員といった資格を持つ人材が不足しているため、これらの資格を取得することで転職や昇進の可能性が広がります。
- 社会福祉士：相談員・管理職へのキャリアアップ のチャンスが広がる→ 年収 +50万円
- サービス管理責任者：役職に就くチャンスが生まれる → 月収 +3万〜5万円
- 介護福祉士：資格手当がつく → 月収 +1万〜3万円
【社会福祉士の手当】相場は？平均は？調査しました！
2-2. 高給与の施設・職種を狙う
高給与を狙うために、以下の施設・職種を検討しましょう。
- 処遇改善加算を積極的に活用している施設
- 医療法人が運営する障害者施設（給与水準が高い）
- 夜勤のある施設（手当が加算される）
- 相談支援専門員 / サービス管理責任者（給与が高い）
施設によって給与水準には大きな違いがあるため、
転職活動を行う際には、事前に加算制度の活用状況や給与テーブルを確認することが重要です。
また、医療機関が併設されている障害者施設では、
医療職との兼ね合いで給与が高めに設定されていることがあります。
2-3. 副業や転職で収入アップ
副業や転職を検討することで、さらなる収入アップが可能です。
おすすめの副業
- 福祉系ライティング（月 2万〜5万円）
- 研修講師・講演活動（1回 1万〜5万円）
- YouTube・ブログ運営（広告収入で月数万円）
高給与の転職先
- 福祉法人の本部職員
- 公務員の福祉職
- 医療機関の相談員
福祉職におすすめの副業5選！スキマ時間でできる手軽な副業から紹介
3. まとめ
障害者施設の給料は、福祉業界の中でも低めの水準ですが、
資格取得や転職、副業などの方法を活用することで収入を増やすことは可能です。
また、給与を上げるためには、施設の加算制度の活用状況をしっかり確認し、
自分にとって有利な環境を選ぶことが大切です。現在の給料に不満がある方は、
自身のキャリアパスを見直し、より高収入を得られる道を探してみることをおすすめします,
障害者施設で働く方が、少しでも収入を上げられるように、ぜひ行動を起こしてみてください！
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